本当に美味しいお米はどれだ!!?

皆さん!こんにちは!
LIZE FARMです!
最近、嬉しいことにお米のリピート購入をしていただけるお客様が増えてきました!
とてもありがたいお話です!
ありがとうございます!!
そんな、今日この頃、
このお米の美味しさが数値化出来たら
もっとわかりやすくて良いのにな~
と考えていました!

という事で計測しました!

せっかくなので、
私が美味しいと思う(市場で売れている、又は、実績のあるお米)
を集めてガチンコバトルをしようと思い
12月9日にプチ食味コンテストを行いました‼

果たして、ライズファームのお米はどうなってしまうのか⁉

今回、ご協力いただく企業様は静岡製機様です!

静岡製機様と言えば、お米の国際コンクール、米・食味分析鑑定コンクールで一時検査をする為に、使用する機械を製造するメーカーです。

米コンとは、ざっくりいうと、日本国内外の約5,000の『俺の米が世界一うまい‼』と豪語する強者達が№1を競うコンクールです。
その、コンクールが11月27日に静岡県小山町で行われました。
この大会は米の国際コンクールで略して米コン、またの名を、米のオリンピックと呼ばれています!

米コンの審査は1次審査から最終3次審査まで行われます!
この大会の金賞に入選すると、米の市場価値が爆上がりで箔が付きます。

しかし、金賞受賞は約20検体程で、狭き門です!!
ここまでは、米コンの話しでした。
詳しくは下にリンクを貼りますので、
ご興味がある方は拝見してみてください。↓

本題はこちら、
今回、ライズファームでは、
1次審査と同じ検査方法で、メーカー様のご協力のもと、プチ食味コンテストを行いました!

今回、使用させていただく機械は静岡製機様のES-5とTM-3500です!
外観を見る機械と食味を見る機械です!
今回は、食味(味の良さ)メインでお話を進めます!

この日の為に用意した、お米の検体は全部で6検体、3品種です!

私が生産した、減農薬コシヒカリ100%と減農薬あさひの夢100%の2品種もエントリーさせて頂きました!

それ以外には、私の知る、とにかく強者を集めました!
以下、検査をした順に紹介致します。

エントリー№1,
地元でも有名人。市の広報にもよく掲載されており、県知事にもお会いする方で、飲食店にもお米を卸している、チョー実力者!!
トップバッターに相応しい人物で、今回は、ミルキークイーンという品種で、参戦です!初っ端からアクセル全開でチョー強者の登場です!

エントリー№2,
私の生産した、都内某カフェに約5年間、卸していた減農薬あさひの夢!!田植えをしてから1度も農薬を使っていません!!私の夢は美味しいお米を作ることです!!

エントリー№3, 
利根川にほど近い田んぼで、地元では有名なお米の産地!に隣接している地域!この土地も十分に名の知れている産地で、作った、コシヒカリ!!

エントリー№4,
超名門!!地元で有名なお米の産地!この産地の名前が付くだけで市場価格が数千円アップするほどの地元きってのブランド米❕のコシヒカリ!

エントリー№5,
この度、県外から取り寄せました!北信越地方のお米❕日本人なら多くの方が、知っているであろう、米どころのコシヒカリ!今大会、一番の刺客です!!

エントリー№6,
ラストに登場するのは私が手塩にかけた、減農薬コシヒカリ100%です!!100年以上、前から受け継がれている先代からのバトンは最新の食味分析計にパス(合格)することが出来るのか⁉

以上、6検体のエントリーです!

それでは、張り切っていってみましょう!

…と、その前に本当の米コンの一次審査では、食味のスコアが85点以下が足切りラインです!

はい、
85点のスコアが良し悪しがよくわからないですね。↓
スコアの出し方は、一般的に日本人が美味しいと感じられるお米の味、香り、粘り、硬さ、外見という5項目+総合評価によってご飯の食味官能評価は行われています。
因みに、スコアは概ね40~95点の範囲に分布されます。
60点~70点が『普通』です。71点~80点が『やや良い』です。80点以上が『良い』です。byメーカー様資料

メーカー様曰く、80点以上のスコアはなかなか出にくく、80点を超えてくるとその地区の品評会などでは、賞に選出されることが多いようです。

しかし、
さすがは米の国際コンクールというだけあって、
1次審査の合格ラインが”85点以上”のスコアだと言うのだから狭き門です。

本選では、ここで約5,000の検体が約1/10以下に淘汰されております!


話はプチ食味コンテストに戻りまして、

エントリー№1,
ミルキークイーンの登場です。
この品種の特徴は、もち米のような、モチモチ感が強くあるので、そこがスコアにどう影響してくるのか⁉特徴的なモチモチ感を生かしてスコアが上がるのか⁉

結果は…『82点!』

スタートから、高得点が叩き出されました!

この品種は、モチモチ感がもち米並みにあるので、今回のスコアに影響したのでしょうか!

(正直、最初の測定が1番高いのではないのであろうか。)

そう思ってしまう程の点数でした。

続きまして、
エントリー№2,
私の生産した減農薬あさひの夢です!
今回のスコアの算出方法からすると、あさひの夢のスコアはおそらく上がりにくいはずです。(←いきなり弱気)
なぜなら、あさひの夢の特徴はさっぱい系の味わいで、旨味やモチモチ感は強い品種ではないからです。
しかし、ポテンシャルは高いはず!
控えめな味の中にもしっかりした味わいはある!それが好みの方もいる!
(実際食べたら美味しいし)
さあ、結果はいかに⁉

結果は…『77点』でした!

スコアの上がりにくい品種からしたら、とてもいい点であってのではないでしょうか!
上出来だなと(実際、食べても美味しいし←クドイ)
自己満足をしました。


エントリー№3,
ここからがガチ勝負になってきます!(←今までもガチです)
ここからの品種は、全てコシヒカリです!

利根川、河川沿いにある有名な産地に、隣接する地区のコシヒカリはおいしいのか⁉

結果は…『78点』でした!

コシヒカリの特徴である、旨味、粘り、モチモチ感はやはりスコアが高得点です!

日本で一番生産されている品種であり、新しい品種の改良のベースに使われることの多いコシヒカリはやはり日本人の味覚にあっているのだなと感じました。

しかし、85点の突破ラインには届かず。85点の大きな壁!!

もはや、80点にさえ到達することが、難しいと思ってきました。
80点を超えるスコアは米の品評会で優秀な成績に選ばれるのも頷けてきます。

次は、
エントリー№4,
地元で超有名なコシヒカリの産地です!

市場価値の高いコシヒカリは本当に美味しいのか⁉

結果は…『88点!!』

たっっ高っ!!

遂に85点を超えました!

さすが、地元きっての名門の米の産地は、本当に美味しいお米の数値だという事が証明されました!!

気分が上がってきたところでどんどん行きましょう!


市場価格、本日最高の一品です!
スーパーエリートの登場です!

エントリー№5,
日本で有名な米どころのコシヒカリです!

これは、先ほどに引き続き、高得点が期待できるのではないでしょうか?
結果は何点か⁉

結果は…『84点!』

んー惜しい!

あと、1点で合格ラインでした!

しかし、さすがの名門です!

こちらもかなりの高スコアを獲得しました!!


そして、

本日のメインイベント!!


エントリー№6,

私の生産する減農薬コシヒカリ100%ですー!


私のコシ君をTM-3500に投入し、計測開始。

この日が来るのが楽しみで、前日の夜はなかなか寝付けませんでした!
※普段は子供より先に寝てしまっています。

このお米を生産する為に沢山の先人の声を聴き、
データを知らべ、頭を使い、
体を動かし、
農薬は田植え後は、
一切使わずに、人力だけで雑草を除去してきました。

※注意※回想です!↓
「ミーン、ミンミン…」

夏の項垂れるような暑い日、
草を抜くことに没頭し、朝から晩まで、
梅雨明けしてからコシ君を刈るまでの約1か月半
朝はAM5時から日が暮れるPM7時過ぎまで
雑草と戯れていました!

コシ君を守るために
草を抜きすぎたお陰で、
指は腱鞘炎になり、曲がらなく、
指先の激痛で
朝、目覚める事もしばしば、

最近やっとグーが出来るようになってきました。
全ては、美味しく安心安全な
お米を私の(あなたの)大切な方に
食べてもう為に。。。

分析計のメモリのゲージが
左から右へ溜まるまでの
約20秒間がとても長く感じ、
今年の稲作の回想をしていました。

そして!

ディスプレイに結果の表示!

『〇0点』


…ん?よく見えない!







『90点⁉』



『キュウジュッテンンーーーー⁉』



『kyujuute----n⁉』




『やったーーー‼』



何と、結果は大台の90点でした!!!

メーカー様もとてもビックリした様子で、

90点はほんとに出ないんですよ!

との事。

そして、
念のために確認しましたが、
機械だから

忖度

はしていないとの事でした。

国際大会の金賞受賞者の点数は教えてもらえませんでしたが、
90点台のほぼ近いスコアとの事でした。

この分析計の最高値が95点なのであと、5点でMAX値になるところでした!

私のコシヒカリのスコアが良かった点としては、
2つの要因がありました。

1つ目はタンパク質の数値が5.8%とめちゃくちゃ低く、
通常の目安は8~9で、しかも6%台は
美味しいお米で見ることは多いが、
5%台は滅多に見ない数値だと、
メーカー様の解説でした。

タンパク質が高いと粘りが低くなり、数値が低いと粘りが強くなり、美味しいと感じられます。

2つ目は、アミロースの数値が16.5%と
めちゃくちゃ低く、通常の目安は18~22で、低い方が良いとの事です。

デンプン中のアミロースの比率が低いお米ほど炊飯した時に、ご飯に粘りがあるとされています。

今回、計測した6つの検体の内、
タンパク質とアミロースの数値はどちらも私のコシヒカリが1番低い(良い)数値でした。
※上の画像に記載されています。

よく美味しいお米の文言で用いられる、

【低たんぱく、低アミロース】

というやつですね。


うちのコシヒカリが
まさにそれでした!(←今まで全然知りませんでした!)


今回、忖度なしのガチバトルでこのような結果となり、
とてもよかったです❕

また、あと5点はブラッシュアップが出来るので
MAX値を目指して
今後の課題として精進いたします!


※因みに、今回、機械を2つ用意してもらってましたが、そちらの紹介をします。

米コン1次審査は味ともう一つは”外観”の計測もします。その検査では、エントリー№5,を除いて全ての検体がB判定(整粒75%未満)でした。
エントリー№5,の外観はまさかの『S』評価でした!

やはり、市場価値が高いお米は見た目が洗礼されていますね。
以下、外観の測定結果です。

エントリー№1, 70.0% 
エントリー№2, 73.5% ←減農薬あさひの夢100%
エントリー№3, 62.1%
エントリー№4, 59.0%
エントリー№5, 82.9%
エントリー№6, 69.2% ←減農薬コシヒカリ100%

以下に画像を添付します。↓
上画像 左からEN№1~3
下画像 左からEN№4~6です。

つまり、私のコシヒカリは食味で90点を獲得しても、外観で1次審査は落選という結果でした。
これに関しては、私のお米は式色選別機を使用していない為、整粒の数値が落ちるので、機械を投入すれば改善(お米の外観が良くないものをはじくので)出来そうです。
ただ、その機械が高額で…要検討ですね。

という事で、年末にプチ食味コンテストを開催したお話でした!!